三年前の高熱の件・・・転院のその後です。
端折って、一気に書きます。
外科的処置の出来る病院に転院し、翌日、胆嚢ドレナージの処置を行いました。
胆嚢ドレナージとは・・・
皮膚→肝臓→胆嚢の順にチューブを挿入して胆嚢内のドレナージを行う方法
ドレナージとは・・・
閉じられた腔にたまった滲出液・膿・血液などを排出すること。排液法。
これにより胆嚢内の腐った胆汁を管を通して体外に排出しました。
40℃越えの高熱は、この処置で一気に平熱へと下がりました。
腐った胆汁は真っ黒で墨汁の様な色をしていました。
それが段々と渋いお茶の色、普通のお茶の色と変わっていき、最終的には金の烏龍茶の色に変わります。
その管(カテーテル)は右脇の下側の皮膚から直接出ています。
その管の先には透明なビニールパックがあり、排出される胆汁を溜めておきます。
当初は、退院後の通院時に管を抜きますよ。とのことでしたが、結局は、同年の12月、胆嚢の全摘の手術の日までのお付き合いとなりました。(右の乳首から5㎝くらい横なので、左麻痺の人間にとっては、お風呂に入ったり、絆創膏を貼ったりの管理がものすごく大変でした)
結局、胆嚢炎の原因は胆石。
再発すると症状がもっと酷くなるし、手術も大変になる(癒着が酷くなるそうです)ので、胆嚢、取っちゃいましょう。ということで、胆嚢全摘を腹腔鏡手術で行いましょうという方向で話が進んでいきました。
当時は、脳出血の翌年の病気ということで正直凹んでいましたが、実は、胆嚢が腫れてくれたおかげで、今、生きていられるのです。
腹腔鏡手術で胆嚢全摘の為の事前検査でCTを撮りました。
その画像には、変な形の左腎臓が写っていたのです。
泌尿器科の医師の診断結果は、左腎臓に腫瘍=腎細胞癌ということでした。
胆嚢が腫れてくれたおかげで、癌の早期発見。
胆嚢の全摘手術と同時に左腎臓も取っちゃいましょう。で済んだのです。
先生にも、看護師さんにも、面倒くさくない癌で良かったねと言われます。
現に、腹腔鏡手術で胆嚢と左腎臓を全摘した後は、抗ガン治療も一切無し、薬さえも飲んでいません。
ただ、癌は癌なので5年の経過観察は必要だそうです。
これが、不幸中の大きな幸い。という事だったのです。