現在、新しい短下肢装具の製作中です。
今まで装具は使っていませんでした。
下垂足の状態があるにもかかわらず、装具無しで歩いていた為、通勤靴のつま先
が減り、すぐ穴が開いてしまいます。ひどい時は二ヶ月保たなかったように思います。
今までは、勢いで歩いていました。最近は工夫で足を擦らない歩き方ができるように
なり、靴の寿命も伸びてきていたところだったのですが・・・
その歩き方の代償なのか、麻痺側の脇腹、臀部、太腿、脹脛の張りが強く出るよう
になってきました。無駄な力を入れて足を持ち上げている影響だと自己分析しています。
そんなこともあり、下垂足、および過筋緊張の対策、また、膝への負担の軽減の為に
装具の着用を考えるようになりました。
装具を着用するにあたっては、現在危惧していることがあります。
それは、前型歩行を続けたいと思う一方、膝の負担の軽減も図りたいということ。
実は、この2つの要求は装具を作るにあたっては相反する要求なのです。
前型歩行を優先すると、膝の保護が出来なくなる。逆に、膝の保護を優先すると、
前型歩行がし辛くなる。ということなのです。前型歩行ができなくなると、揃え型、
もしくは後ろ型歩行になってしまい、歩くスピードがガタ落ちしてしまいます。
その辺は義肢装具士さんと打ち合わせしながら、ちょうどいいバランスの設定を
探って行こうと思っています。
いずれにせよ、歩き方については今の方法から変えないといけません。
今は、麻痺側の方が歩幅が広い前型歩行になっています。
装具を付ける場合は、麻痺側の踏み出す歩幅を若干狭めて、健側の歩幅を伸ばす
ようなイメージになってきます。今までと左右が全く逆のイメージになります。
まだ、装具は出来ていませんが、今日から新しい歩行イメージに切り替えて歩くよう
にしています。慣れるまで色々負担が出そうですが、なんとか、麻痺側の筋肉の
緊張が落ちて、膝の負担も軽くなって、今よりも楽で、疲れない歩きができるように
なることを願っているところです。